11月4日
人間史としての工学 :「各論」
菅野裕介 准教授
情報・エレクトロニクス系部門
オープンエンジニアリングセンター
ディペンダブル社会情報プラットフォーム研究センター
オープンエンジニアリングセンター
ディペンダブル社会情報プラットフォーム研究センター
情報工学は何をつくってきたのか − 大規模深層学習以降の工学のあり方について考える
「AIをつくっているのはだれか?」
情報工学は、コンピュータの開発に始まり現代の大規模深層学習モデルに至るまで、多様な技術革新を遂げてきた。本講義では「AIをつくっているのは誰か」という問いを出発点に、情報工学の歴史と本質を探る。コンピュータの歴史を振り返ると、初期の巨大な計算機から個人用コンピュータ、ネットワーク技術、モバイルデバイスへと進化する一方で、学術的には実際の技術実装をはるかに先取りした概念が次々と提唱されてきた。コンピュータビジョン研究においては、物理モデルベースのアプローチからデータ駆動型の深層学習へと大きなパラダイムシフトが起きた。近年の大規模言語モデルの登場は、プログラムコードの自動生成すら可能にし、科学的発見をAI自身が行うという新たな状況を生み出している。こうした中で情報技術の「設計者」の概念は曖昧になりつつあるが、AIが解く課題とその訓練データの選択は依然として人間の責任でもある。科学的に可能な技術から何を選び取り実世界の課題解決に繋げるかという創造的かつ倫理的な営みとして情報工学をとらえ、科学と創造の間で揺れ動く情報工学の将来を考察する。
情報工学は、コンピュータの開発に始まり現代の大規模深層学習モデルに至るまで、多様な技術革新を遂げてきた。本講義では「AIをつくっているのは誰か」という問いを出発点に、情報工学の歴史と本質を探る。コンピュータの歴史を振り返ると、初期の巨大な計算機から個人用コンピュータ、ネットワーク技術、モバイルデバイスへと進化する一方で、学術的には実際の技術実装をはるかに先取りした概念が次々と提唱されてきた。コンピュータビジョン研究においては、物理モデルベースのアプローチからデータ駆動型の深層学習へと大きなパラダイムシフトが起きた。近年の大規模言語モデルの登場は、プログラムコードの自動生成すら可能にし、科学的発見をAI自身が行うという新たな状況を生み出している。こうした中で情報技術の「設計者」の概念は曖昧になりつつあるが、AIが解く課題とその訓練データの選択は依然として人間の責任でもある。科学的に可能な技術から何を選び取り実世界の課題解決に繋げるかという創造的かつ倫理的な営みとして情報工学をとらえ、科学と創造の間で揺れ動く情報工学の将来を考察する。